4/10/2013

急遽の代役

最近ドタバタしていたので、ブログ更新がすっかり遅れてしまった。
感じてること、非常に多いので一つずつ整理して書いていこうと思います。
まずは、このお題から!!

3月30、31日と出演した舞台について。
この舞台は、自分が現在入ってる劇団のお芝居。
俺はもともとキャストではなかった。だが、公演中にキャストの一人の役者さんが怪我をしてしまい、「急遽の代役」としてキャストとして加わることになった。

月曜夜に台本をもらい(もちろん英語)→水曜夜に集まれる人だけでリハ→金曜夜の本番前に全体でリハ→本番!!

という、すげーやばいスケジュール笑
まー急なことだったので仕方ない。どこまでできるか自分への挑戦だった。
死にもの狂いになったというわけではないが、本気を出した。
全力でセリフ覚え、わずかなリハで動き、芝居の流れを覚え、本番に臨んだ。
自分の中では自信を持って、臨んだつもりだったが、そう甘くはない。
本番の時のプレッシャー、ハンパなかった。
心の中にある小さな不安がまず動きだし、それに忠実に従うように身体がストレス(緊張)を感じる。
もっとしっかり時間をかけてリハなどをやっていれば、こんなことにはならなかっただろう。
本番の進んでいくスピード感がめちゃめちゃ速く感じた。
自分でも完全とは言えない演技。セリフ噛んだり、セリフとんだり、タイミングしくったり、動き間違えたり、おいしいとこですべったり…
ミスをする度に自分の心臓が銃で撃たれた気分になった。
出番終わって、舞台裏に戻るたびに不安・恐怖の波が襲ってくる。
変なことばかり考えてしまう。俺の英語が下手だからとか、声が小さくて聞こえてないかもとか、いい演技できてないとか……
ぶっちゃけ、お客さんが恐かった。
それでも勇気を振り絞ってまた役になりきって舞台上へ出る。
そうすると、他の役者さんとしっかり噛み合ってビッグバンを生み、会場をドン!!とさせる瞬間が生まれる。興奮…
興奮→不安・恐怖の波が交互に次から次へと超速いテンポで押し寄せてくる。
高校野球の夏の大会を思い出した。

そして、なんとか自分にとっての初日終了。
ちゃんとお客さんに喜んでもらえたし、他の役者さんからも「Yuki、お前は素晴らしかった、よくやった!!この短期間であの量のセリフを覚えて、演じれる秘訣を教えてくれよ!」と皆から言ってもらった。
翌日の公演は、前日の様子が嘘のようにしっかり地に足ついて演じれた。

台本もらってから一週間しない間の出来事。
役者として間違いなく、スーパースーパーレベルアップした。
終わってからは、公演に関わってる人皆からありがとうと言ってもらい、最高の役者だと言って頂いた。

初めて、舞台の恐さを知った。でも、それを知ったらさらに舞台が好きになった。
自分の知らない自分に出会えた。
役者として、こんな力あると自分でも思っていなかった。
役者として、こんな勇気あると自分でも思っていなかった。
役者として、こんな精神的にタフだと自分でも思っていなかった。
役者として、こんな頑張れると自分でも思っていなかった。

素晴らしい経験だった。自信になった。
さて、これからの役者人生、どんな自分に会えるか非常に楽しみ。

1 件のコメント:

  1. 自分を信じて突き進む。たまに壁にあたるけど・・・
    乗り越えた時のすがすがしさは、やみつきになる。

    これから、きっと、もっともっと良い出会いがあるでしょうね。

    頑張りすぎは禁物なので、たまの息抜きをしながら突き進んで下さい。応援します(^◇^)

    ただの通りすがりでした。
    little_kathy63

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