7/29/2012

インプロ(即興)演技

来週いっぱいで、学校の一学期が終わる。
各授業でたくさんの事を学んだが、その中でも自分が一番影響を受けた授業、インプロについて今後のためにもノートに書いてあることをここにまとめておこうと思います。

インプロっつーのは、要するに即興演技。
こっちでは、インプロ演技のプロとしてコメディをやってる人もたくさんおり、一回先生の公演見に行ったけど、クソおもろいんだ。一番の醍醐味は、観客も演じてる側も何が起きるか分からないってこと。

インプロの授業は、こっちの演技学校であればどこでもあるんじゃないかと思う。
そして、日本人の役者さんがこっちの学校で授業を受ける際、初めに苦労するのがこの授業だ。
なんつったって、英語でパートナーと即興をするから笑。相手が何言ってるか分からなければ、ストーリーが進まないのである。


…と、まー前節はこの変にしといて、自分のノートを見ながら、結構たくさんのポイントをエクササイズについて説明したりしながら、まとめていこうと思います(多分かなり長くなる予感…)。

1、
まず、インプロの世界に「間違い」というものは存在しない(プロの世界ではどうか知りませんが、少なくとも学校の授業内では存在しない)。
つまり、何をやっても言っても自由なのである。

2、
基本的に、"No"はなし。全てに"Yes"と言い、受け入れる。

3、
Live truthfuly in the given circumstance(状況の中を真実味を持っていきる)
これはどの授業でも言われることだが、俺はインプロしてる時が一番入りやすかった。
設定が全くない分、本気で相手や周りに集中できるから。
そして、この感覚を養うことこそが、インプロの目的であると思う。
実際の演技(インプロ以外)は、このインプロの世界と台本の世界を交差して行ったり来たりしながらするものだと俺は思ってる。
いつも、基本的に設定があって、役柄があって、セリフがある。
そして、そこに忠実に生きようとすればするほど、自由度が利かなくなっちゃう時もあると思うんだ。
インプロで真実味を持って生きる感覚を養うことがとても重要だと俺は思います。

4、
向かい合って、同時にしゃべりながらストーリーを作るエクササイズ。
ある言葉だけ与えられて、あとはパートナーを見ながら、一緒にストーリーを好き勝手作っていく。
向き合ってて且つ相手に合わせることが求められるから、パートナーに完全に集中するのね。
そうすると、相手とリンクし始める感じがあるんだ。
特に、同じストーリーの流れを作ろうとした時とか。そうなると、あとはもう身を任せるだけ。
このエクササイズをやった時、こっち来てから初めて「あっ」っていう感覚を感じれた。

5、
リズムに合わせて、前の単語に関連のある単語を言っていくゲーム。
発展させたヴァージョンだと、最初に始めた単語に戻るようにする(意図的ではなく、自然に)。
このゲームは不思議なんだよ。
皆で言葉の旅をしてる感じ。初めの言葉が「空」だったのに、後で振り返ると一見「空」からは出てきそうもない単語が出てきてたりする。そして、なんだかんだ「空」に戻ってくるんだ。
言葉が言葉を繋いでるんだよね。そして、そこに世界が生まれる。
言葉ってのは無限大の可能性を持ってる。
そして、この感じは全ての演技にも言えること。そこに意味のないものは一つもないのである。全てが関連性を持ってるんだよね。

6、
とにかく、全てをできる限り具体的にする。
例えば、ただのボールではなく、野球ボールなのか、サッカーボールなのか。どんな形をしてて、どんな状態なのか。いつ使われた物なのか。こういうのを一個一個丁寧に具体的に作り上げていくと、その状況に真実味を持って入りやすくなっていく。

7、
パートナーに素敵なギフトをプレゼントする。
インプロは、基本的にキーワードをもらって、よーいスタートって感じだから、
自分たち自身のことも自分たちで即興で作り上げていく必要がある。
例えば、相手から「あなたは本当に歌が下手なんだから」と、言ってもらえれば、それは相手から自分への役柄を作るためにヒントになるのね。そうやって、相手を助け合っていくことで、どんどんキャラクターを信じていくことができる。もちろん、具体的であればあるほど良い。
要するにキャッチボール。
これは、俺が得意としないものの一つ。なぜかは、知らん。

8、
とにかく、相手の言ってることを本気で聞く。
そこに、ストーリーのヒントがたっくさんつまってるから。
聞くことに集中することで、頭で考えず、直感を信じて動くことができる。
俺は、頭で考えてしまう癖があるので、これを意識する必要がある。
ただ、俺にとってのポイントは相手が何言ってるか全く分からない時に、考えてしまうということ。
越えるべき壁の一つかな。

9、
Where / Who / What / Why
これを具体的にお互いに投げ合ったり、作ったりしていくことでどんどん世界へ入り込みやすくなっていく。演技の世界はこれがなければ始まらないしね。

10、
If you believe them, they will believe you, too.
これは、ちょっと深い話なので俺もまだ分かっていないが、要は自分がその状況に入らなければ、そこに演技の世界は生まれないってこと。
そして信じれば、パートナーや周りのものにも命が吹き込めれてくって感じかな。

11、
Always about relationship.
演技には、常に何かと何かの関係が存在する(特に人と人)。ストーリーはそれが軸になってる。
だから、常に相手や周りとの関係から受け取ることを意識していく必要がある。
特に、インプロみたいに何もないところからストーリーを作っていく場合はなおさら。

12、
ミラーエクササイズ。
これは、インプロじゃなくてもやる機会がある。
とにかく相手をよく観察して、同じ動きをしていく。次第に声も。
そして、ポイントは同じことをずっと繰り返す場面に直面した時。
(具体的に俺のケースでは、お互いに片手でパンチをしばらく続けた。)
とにかく、無意識で繰り返してる内に自然と違う動きへ向かっていった。
今という瞬間を生きていれば、おのずと次のアクションは生まれてくることを実感。

13、
演技は、自分という人間の反映。
言い換えると、演技は自分の人間力を使ってするもの。
インプロとかの時には、特にそれが顕著に表れる。
動きとか台詞とかって、普段自分が意識してるものが出てきやすい。
いつも笑ってる人がインプロすれば、その話はそういう方向へ進みやすいし、逆にいつもイライラしてる人がインプロすれば、恐いシーンへ進みやすいのである。

14、
キーワードをもらって、それを使った文章をいい、必ず最後に「なぜなら~」と理由づけして話を進めるエクササイズ。
このエクササイズで思ったのは、全ての物事は要因によって繋がっているということ。
そして、どんな役をするにしても、why?becauseを紡いでいけば、必ず自分とリンクする部分が見つかるはずということ。

15、
頭の中や心の中で思ったりしてることは、何でもいいから言葉として口に出す。
じゃないと、また頭で考える癖が出てきちゃうから。

16、
cupcakeを探す。
直感的に「これだ!」と思うものを見つける。バン!って見つかると話がどんどん進んでいく。

17、
VAPAPO
voice、attitude、posture、animal、prop、obsessionのこと。
それぞれに関して、思いついた感じをインプロでやっていく。
そうするとさ、それぞれを変えることによって人格も変わることに気づいた。
これ、結構重要だと思う。
例えば、暗い声で楽しそうにするってできないんだよね。全てはリンクしている。



…と、まー書いてみた。
自分的にまとまっただろうか。

つーか、俺は一人でインプロするのはとても得意だ。
オカマの売春婦から王まで、あらゆるキャラにすぐパッとチェンジできる。
あとは、パートナーとやる時に何言ってるか分からなくても、どれだけ直感信じて生きることができるか。間違いなどないから。
とりあえず、言えるのは幸い俺はインプロで全く苦労してない。
普段から適当でおバカなことばっかやってる(日本にいた時はw)から得意とする分野なんだと思う笑
つーか、多分コメディは向いてると思う。

以上!!


Today's Picture:グリフィス天文台。近くにあるにも関わらず、ようやく行ってきましたよ。
          歩いて向かったら…高尾山よりちょっときつかったです汗


















0 件のコメント:

コメントを投稿