1/13/2013

原点

ルームメイトの彼女のお母さん。

数えられるくらいの回数しか会ってないけど、
落ちてた時に原点を思い出させてくれた人。



初めて会った時には、もうすでに体調も良くなかったんだと思う。
でも、俺が初めて挨拶に行くと、そこには本当に小さくて可愛らしいおばあちゃんがいて、
元気で素敵な笑顔で受け入れてくれた。

本当他愛ない話とかして、「あなた、女性には気をつけるのよ。」とか言われて、
………クーッ!!おばあちゃん、俺のことよく分かってるなぁ爆
人生重ねると色々見えるんだなぁとか思ったっけ。

帰り際にルームメイトの彼女がこう言った。
「お母さんね、最近はずっと機嫌悪かったの。でも、本当にYukiのことを気に入ったみたいで、あーいう風に元気に楽しそうにしてるのを見れてよかったわ。」

お世辞でもなんでもなかったと思う。
自然体で何をするわけでもなく、自分の存在が人をちょっとだけ元気にできたこと、それが死ぬほど嬉しかった。
特に当時は、自分が落ちてて色々考えこんでしまっていた時期で、ループにはまってたところから一筋の光を差し込んでくれた。


俺は、役者として役を演じたり、商社マンとして仕事バリバリしたり、野球でいいプレーしたりすることを通じて以前に、生身のYuki Tamuraという人間を通じて人々をハッピーにしたい。
それに気づかせてもらった。


だから、そのお母さんをもっと元気にしたかった。
でもなかなか会えなくなってしまった。


やっぱり悲しいんだよね。
特にルームメイトの彼女の気持ちを考えると本当に辛くて悲しい。

世界は、引き続き動いている。
世間では、アカデミー賞候補やら日本は所得税アップやら。
外へ出れば、人々が友達としゃべりながら歩き、ハリウッドの道は相も変わらず車のクラクションの嵐。
でも、何も変わらないわけではない。
バタフライエフェクトじゃないけど、何かを失う時は何かを得る時。
俺はそのエフェクトを受けたと思う。
本当に本当にどーでもいい話だけど、ルームメイトが彼女をサポートする時間が増えたため、
俺がルームメイトの犬の世話をする機会が多くなった。
そのおかげで、その犬とすごい仲良くなってる、とか。

そして、奇しくも自分の誕生日と同日だった。
だからなんだって話なんだけど、でもやっぱり何かなんじゃないかって思うんだ。


物事の捉え方次第で…とかあるけど、悲しいものは悲しいんだ。
嬉しい時は喜び、悲しい時は悲しみ、楽しい時は笑い、許せない時は怒る。
それが人間だ。
そして、そういうのを誰よりもガキっぽく素直にできるのが自分だ。
それをここしばらくずっと自分の中で意識して我慢してきた。
でも、それは間違っていたのかもしれない。…うーん分からない。



あー、書いてるうちに脱線してきてるではないか。

とにかく、自分がこの世にいる間に、自分の存在を通じてできる限り人々に何か良い影響を与えたいと本当思う。だから俺は自分が好きな演技をもっと頑張る。
今の俺にはそれしかできない。
その姿を通じて、人々に良い刺激を与えられれば本望だ。

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